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2008年12月14日 (日)

「言志後録」 4

 下に仕える役人が一生懸命自分の職務に尽くすならば、上役の者はよく励ましほめて指導してやるがよい。時には理屈に合わない見解があっても、まずはしばらく容れておいて、機を見て徐々に諭すがよい。決して頭ごなしに抑えつけてはよくない。抑えつけると、意気を阻喪し、たるんで、それから先真心を尽くさなくなってしまうものだ。(13)

 職場における上司の部下を指導する際の心構えを述べたもの。まことにもっともである。私自身、若い頃にはそのようなご指導によって随分と引っ張り上げていただいたことがあったに違いない。しかし、自分が年長になってから、どれだけそのようにしてきたか心もとない。心の片隅には、このような心がけを持ってはいたけれど。
 この教訓は、教育や子育てにおいても共通するものである。「育てる」ということに共通する教訓で、冷静さと忍耐、それと時間が必要な原理原則だと思う。
 家庭でも学校でも即効が美徳とされ、すぐにいい答が出なくてはならない、いい結果が出なければならないという風潮が強くなってから、教育が崩壊したと思う。
 水を飲みたがっている馬に水を飲ませるのは容易であろうが、飲みたがっていない、飲むことを忌避している馬に飲ませるのは困難であろう。指導を受けようとしていない者に対するのに、いくら予備校の優れた授業者が講義をしても無駄なこと。第一、子供を教室に入れるところから始まる学校もあるのだ。

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