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2008年9月 7日 (日)

「言志録」 33

 聖人は力強く健康で、病のない人のようであり、賢人は、自ら摂生して病にかからぬように気をつけている人のようであり、常人は体が弱く、よく病気をする人のようである。(127)

 この項の{付記」に、次のようにある。
 本文は三者の精神上の違いを、肉体の病気にたとえて、わかりやすく述べたもののようである。すなわち、聖人は健全で心の病がなく、賢人は自ら修養に励み心の病にかからないように工夫し、常人は精神が薄弱で絶えずいろいろのことに悩みつかれているという意味にとれるであろう。

 この解説を読めば、なるほどと思う。常人である私は、今までに数え切れないほど現状を脱しようと思ったことか。思って試みたこともあったが、いつも続かなかった。高齢にいたってなお、賢人にはなれない。
 先々月、体調が芳しくなく、医者に診てもらった。どうも、生活習慣病になりかかっているらしく、節制をして2ヶ月後に再来院するように言われている。心して節制に努めているが、思わしい効果が出ているかどうか疑問だ。
 こういう自らの意思で何とかなる病などの場合も、この段の警告が当てはまるように思う。常人は自ら病を招く人、のようである。間食を控え、カロリーを抑えたバランスの良い食事をし、適度の運動をする。そうすれば、生活習慣病なんかにならないで済むのに、なかなかそれができない人が多い。常人が多いのだ。
 喫煙が体に悪いということが言われ、だいぶ喫煙人口が減ったようだ。喫煙しにくい環境になってきているにもかかわらず、依然として常人たらんとする意志の固い人が少なくない。今朝も投げ捨てられた煙草の吸い殻が、我が家の前に落ちていた。

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