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2008年4月 1日 (火)

「言志録」 14

 若い時は、経験を積んだ人のように、十分に考え、手落ちのないように工夫するがよい。年をとってからは、若者の意気と気力を失わないようにするがよい。(34)

 若いときには、血気に溢れ、ともすれば性急になる。これに抑制を働かせようというのだ。逆に、老いとともに体力が衰え、意気は消沈し気力が失われていく。これに発破をかけようというわけだ。もっともだ。
 「若い時」は遠い昔のことになった自分にとっては、「年をとってからは」のほうに大部分の関心が向く。
 一時、「老益」(楠戸義昭・NHKブックス)という本がだいぶ売れ、この書名の言葉がはやった。とかく「老い」にはマイナスイメージが色濃く「害」と結びつきやすいが、実は「害」だけでなく「益」もある。50歳からの人生を前向きに生きることが「老益」につながる。こういう考えることから、歴史上に「老益」を発揮した人物を紹介している。
 それまでの経験を生かして事に当たるという点で、それを持たないものよりはよい仕事ができるだろう。意気や気力というエネルギーがありさえすれば。しかし、エネルギーが十分にあっても、所詮、器械は古くなっている。要注意。

 横井也有の「鶉衣」のなかに、「老いは忘るべし。又老いは忘るべからず。」とあるそうだ。これは、絶妙な言葉だと思う。

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