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2008年3月11日 (火)

「言志録」 9

 物事を考える場合は、周到綿密なることが必要だ。いったん考えがきまったら、これを行うには手軽に片付けることが必要だ。(26)

 口語訳が「手軽に」となっているところが気になる。気になるというより、納得しがたいところが残って、しっくりしない。この部分は原文では「易簡ならんことを欲す」で、確かに「易簡」には「手軽に」という意味があるが、「作為を用いないであっさりしていること」という意味もあって、むしろこっちではないかと思う。「手軽に」がその意味だというならそれでいいが。
 私の語感では、「手軽」というとなんとなく「気にかけるところがない」様子が思い浮かぶ。しかし、実施に移行してからも心遣いを怠るところがあってはならないのではないかと思う。確かにせっかく周到綿密に計画しても、実施の段階でへんにいじりまわしてだめになってしまうことがある。これは「回顧」。仕事を離れてからは、計画の段階も実施の段階も、そんなに気に留めることはない、いい加減、適当なところでいいのではないかと思っている。あんまり「詰め」がしっかりしていると、かえって堅苦しいということで、スムーズにことが動かないところが出てくるような気がする。

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コメント

「言志録」 大変興味深く拝見しています。
私の場合は、詰めの段階をキッチリと決めています。
計画、実施は時の流れを見ながら流動的に行うのが無理のない行動が出来るような気がします。
最近、このパターンの良さが分かりはじめました。

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