« 「言志録」 9 | トップページ | 「言志録」 11 »

2008年3月14日 (金)

「言志録」 10

 真に大志ある者は、小さな事柄をも粗末にしないで勤め励み、真に遠大な考えを持っている者は、些細なことをもゆるがせにしない。(27)

 こういうことは、いろいろな人が言っている。難しいことだからこそ、同じことが言われてきたのだ。とかく目の前の小さなことには手を抜いてしまいそうだ。
 「論語」の中に「人遠き慮り無くんば必ず近き憂い有り」とある。孔子の弟子の顔淵が孔子に質問したその答えの一部。「人がもし眼前の安きに馴れて、遠い将来のことを手広く熟慮して予防しないと、必ず足元からの禍いが起こるものだ」ということを言っている(新釈漢文大系による)。言わんとするところは、同じようなもの。蟻の穴にも注意を払わないと、堤防も決壊することになるのである。
 ところで、「計」をたてるにも、どれだけ先を見据えるかが大事なことは言うまでもない。「管子」の中に次の言葉があるということを、読んだことがある。「一年の計は、穀を樹うるに如くはなく、十年の計は、木を樹うるに如くはなく、終身の計は、人を樹うるに如くはなし。」(注:「樹うる」は「ううる」と読み、「植える」の意) なるほど、と思った。

« 「言志録」 9 | トップページ | 「言志録」 11 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/84461/11334876

この記事へのトラックバック一覧です: 「言志録」 10:

« 「言志録」 9 | トップページ | 「言志録」 11 »

2013年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

最近のトラックバック